秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花
『万葉集』の第8巻に収録されている1537番歌は、山上憶良が詠んだ「秋の七草」の歌二首、その一です。万葉歌碑は福岡県太宰府市にある「落合公園」に、その二の1538番歌と並んで立っています。落合公園から御笠川を挟んだ向かい側にある「太宰府市総合体育館(とびうめアリーナ)」にも2基の万葉歌碑がありますので、ぜひ合わせて訪問してみてください。『万葉集』第8巻、1537番歌の原文・読み下し文・現代語訳と、万葉歌碑の場所をご紹介します♪
第8巻 1537番歌の原文・現代語訳
山上臣憶良詠秋野花二首
秋野尓咲有花乎指折可伎数者七種花 其一
山上臣憶良の、秋の野の花を詠める二首
秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花 その一
語釈
- かき【掻き】:〘接頭語〙語勢を強めたり語調を整えたりする。軽く、ちょっと、などの意を表す。
山上臣憶良が、秋の野の花を詠んだ二首
秋の野に咲いている花を指折り数えてみると七種類の花がある その一
鴨
七種類の花の名前はその二で明らかになるかも♪
第8巻 1537番歌の万葉歌碑を訪問
『万葉集』第8巻、1537番歌の万葉歌碑は、福岡県太宰府市の「落合公園」にあります。
住所:〒818-0139 福岡県太宰府市宰都1丁目4
西鉄都府楼前駅から約450m、歩いて6~7分ほどの距離です。御笠川を挟んだ向かい側には太宰府市総合体育館(とびうめアリーナ)があり、その敷地内にも2基の万葉歌碑があります。ぜひ合わせて行ってみてくださいね♪
秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花 その一
萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなへし また藤袴 朝顔が花 その二
鴨
その二、1538番歌はこちら♪