玉くしげ葦城の川を今日見ては万代までに忘らえめやも
珠匣 葦木乃河乎 今日見者 迄萬代 将忘八方
右二首、作者未詳。
玉くしげ葦城の川を今日見ては万代までに忘らえめやも
右の二首は、作者いまだ詳らかならず。
語釈
- たまくしげ【玉匣】:櫛を入れる箱の美称。葦城にかかる枕詞。
- あしき【葦城】:現在の福岡県筑紫野市阿志岐の地。大宰府の東南約4km。官道沿いで駅家があったとされる。
- あしきのかわ【葦城の川】:現在の宝満川の上流。
- よろづよ【万代】:いつまでも続く世。永久。
- までに:⋯までも、ずうっと。
美しい葦城の川を今日見たことは、この先もずっと忘れられないだろうよ。
右の二首は、作者がいまだに詳細でない。
作者未詳
万葉歌碑の所在地
場所:太宰府歴史スポーツ公園
住所:〒818-0138 福岡県太宰府市吉松4丁目1-1