万葉集「巻8-1424番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑

  春の野にすみれ摘みにと来しわれそ野をなつかしみ一夜寝にける

『万葉集』の第8巻に収録されている1424番歌は、山部赤人が詠んだ歌四首の一つです。万葉歌碑は福岡県太宰府市にある「太宰府メモリアルパーク」にあります。太宰府メモリアルパークはなんと16基もの万葉歌碑が設置されている宝庫。博多湾まで一望できる景色も素晴らしいので、ぜひ訪れてみてください。『万葉集』第8巻、1424番歌の原文・読み下し文・現代語訳と、万葉歌碑の場所をご紹介します♪

目次

第8巻 1424番歌の原文・現代語訳

原文

 山部宿祢赤人謌四首

  春野尒須美礼採尒等来師吾曽野乎奈都可之美一夜宿二来

読み下し文

 山部宿祢赤人の歌四首

  春のにすみれみにとしわれそをなつかしみひと寝にける

語釈
  • の【野】:官人生活とは正反対の開放感を表す。

現代語訳

  春の野にすみれを摘みにと来たこの私が、野を懐かしんで一夜寝てしまった。

鴨

たまには自然の中で寝るのがいいかも♪

第8巻 1424番歌の万葉歌碑

『万葉集』第8巻、1424番歌の万葉歌碑は、福岡県太宰府市の「太宰府メモリアルパーク」にあります。

太宰府メモリアルパークの場所

太宰府メモリアルパーク内のメモリアル渓流 / 2024年10月4日訪問
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この記事を書いた人

『方丈記』に感銘を受けて古典文学にのめり込み、辞書を片手に原文を読みながら、自分の言葉で現代語に訳すことを趣味としています。2024年9月から10年計画で『源氏物語』の全訳に挑戦中です。

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