万葉集「巻6-958番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑

原文

 大貳小野老朝臣謌一首

  時風 應吹成奴 香椎滷 潮干汭尒 玉藻苅而名

読み下し文

 大弐小野老朝臣の歌一首

  ときかぜくべくなりぬしひかたしほうらたまりてな

語釈
  • ときつかぜ【時津風】:潮がさしてくる時に吹く風。
  • しほひ【潮干】:潮が引いたあとの海岸。
  • たまも【玉藻】:藻。「たま」は接頭語。

現代語訳

 大宰大弐小野老朝臣の歌一首

  潮どきの風が吹きそうになってきた。香椎潟の潮干の浜辺で美味しい藻を刈りたいな。

作者

 小野大夫

万葉歌碑

万葉集「巻6-958番歌」の万葉歌碑 / 2024年10月27日訪問
万葉歌碑の所在地
福岡市東区「香椎宮」の参道入口 / 2024年10月27日撮影

場所:香椎宮の参道入口

住所:〒813-0011 福岡県福岡市東区香椎1丁目23