万葉集「巻5-818番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑

  春去ればまづ咲く宿の梅の花ひとり見つつや春日暮さむ

原文

  波流佐礼婆 麻豆佐久耶登能 烏梅能波奈 比等利美都々夜 波流比久良佐武

  筑前守山上大夫

読み下し文

  春去ればまづ咲く宿やどの梅の花ひとり見つつやはるくらさむ

  筑前守つくしのみちのくちのかみ山上大夫やまのうへのたゆう

語釈
  • さる【去る】:(季節や時を表す語に付いて)近づく。来る。
  • やど【宿】:家の敷地。庭先。
  • くらす【暮らす】:日の暮れるまで時間を過ごす。

現代語訳

  春になると真っ先に咲く庭先の梅の花を、ただひとりで見ながら春の日暮れまで過ごすのだろうか。

  筑前守つくしのみちのくちのかみ山上大夫やまのうへのたゆう

作者

 山上憶良

万葉歌碑

万葉集「巻5-818番歌」の万葉歌碑 / 2024年10月4日訪問
万葉歌碑2の所在地
圓通閣 / 2024年10月4日訪問

場所:圓通閣(太宰府メモリアルパーク内)

住所:〒818-0134 福岡県太宰府市大佐野字野口807-128