大野山霧立ち渡るわが嘆く息嘯の風に霧立ち渡る
大野山 紀利多知和多流 和何那宜久 於伎蘇乃可是尒 紀利多知和多流
神龜五年七月廿一日 筑前國守山上憶良上
大野山霧立ち渡るわが嘆く息嘯の風に霧立ち渡る
神亀五年七月廿一日 筑前国守山上憶良上る
語釈
- おほのやま【大野山】:現在の福岡県大野城市にある大城山。太宰府政庁の北側。大伴旅人の妻が埋葬された地。
- おきそ【息嘯】:ため息。嘆息。
大野山に霧が立ち渡っている。わたしが嘆くため息の風に乗って、霧が立ち渡っている。
神亀5年7月21日 筑前国守山上憶良が献上する。
山上憶良
万葉歌碑の所在地
場所:太宰府悠久の丘(太宰府メモリアルパーク内)
住所:〒818-0134 福岡県太宰府市大佐野字野口807-128