万葉集「巻12-3220番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑

原文

  豊國能 聞乃高濱 高々二 君待夜等者 左夜深来

読み下し文

  豊国とよくに企救きく高浜たかはまたかだかにきみらは小夜さよふけにけり

語釈
  • とよくに【豊国】:豊前と豊後の総称。福岡県東部と大分県北西部の地。
  • きく【企救】:豊前国の郡名。北九州市門司区・小倉区(旧企救郡)の地。
  • きくのたかはま【企救の高浜】:小倉から門司の大里にかけての海岸。
  • たかだかに【高々に】:(足をつま立てて)待ち望むさま。
  • よら【夜ら】:夜。「ら」は接尾語。
  • さよ【小夜】:夜。「さ」は接頭語。

現代語訳

  豊国の企救の高浜で、高々と足をつま立てて君を待つ夜はもうふけてしまったよ。

作者

 作者未詳

万葉歌碑

万葉集「巻12-3219番歌」の万葉歌碑 / 2024年10月20日訪問
万葉集「巻12-3220番歌」の看板 / 2024年10月20日訪問
万葉歌碑の所在地
福岡県北九州市「貴布祢神社」 / 2024年10月20日訪問

場所:貴布祢神社

住所:〒802-0013 福岡県北九州市小倉北区長浜町2-21