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紫式部日記「土御門邸の秋(秋のけはひ)」の原文と現代語訳
紫式部日記「土御門邸の秋(秋のけはひ)」 秋のけはひ入り立つままに 原文・語釈 秋のけはひ入がじし色づきわたりつつ、 語釈 入つ:(季節などが)来始める。立ちそめる。 土:藤原道長の邸宅。中宮彰子が出産のため滞在中。 梢:木の枝の先。 遣水:庭... -
紫式部日記「女郎花」の原文と現代語訳をわかりやすく解説
紫式部日記「女郎花」の原文・語釈 渡殿の戸口の局に見出だせば 渡殿はせたまふ。 語釈 渡殿:渡り廊下。 渡殿:紫式部が土御門殿(藤原道長の邸宅)内に与えられた控室。 見出だす:中から外を見る。 殿:藤原道長。当時43歳。紫式部より5歳ほど年上か... -
【源氏物語】第1帖「桐壺」のあらすじをわかりやすく解説
『源氏物語』の第1帖「桐壺」のあらすじと、登場人物を簡単にわかりやすくまとめました。 帝と桐壺更衣との間に皇子として生まれ、この世の者とは思えないほどかわいらしく、学問や音楽の才能にも恵まれた美少年はやがて「光る君」と呼ばれるようになり... -
源氏物語「桐壺」(9)藤壺への思慕|語注・原文・現代語訳
源氏物語「桐壺」の全文はこちら 華やかな左大臣家の勢い その夜、大臣の御里に 原文 その夜、大臣いたり。 語釈 さと【里】:家。 まかづ【罷づ】:「行く」「来」の丁寧語。出かけます。参ります。 さほふ【作法】:婿として迎える婚礼。 もてかしづく... -
源氏物語「桐壺」(8)光源氏の元服・結婚|語注・原文・現代語訳
源氏物語「桐壺」の全文はこちら 光源氏12歳、御元服の儀式 この君の御童姿、いと変へまうく思せど 原文 この君の御童姿うまつれり。 語釈 わらは【童】:元服以前の子供。10歳前後の子供。 げんぶく【元服】:男子の成人を祝う儀式。髪を大人ふうに改め... -
源氏物語「桐壺」(7)藤壺と光る君|語注・原文・現代語訳
源氏物語「桐壺」の全文はこちら 桐壺更衣のかたちに似る人 年月に添へて、御息所の御ことを 原文 年月の宮の御かたちすぐれたまへる聞こえ高くおはします。 語釈 みやすんどころ【御息所】:天皇の御寝所に仕える女性。桐壺更衣のこと。 なずらひ【準ひ... -
源氏物語「桐壺」(6)源氏になす|語注・原文・現代語訳
源氏物語「桐壺」の全文はこちら 光源氏6歳、祖母北の方の死 月日経て、若宮参りたまひぬ 原文 月日経も聞こえ、女御も御心おちゐたまひぬ。 語釈 きよら【清ら】:清らかで美しいさま。華麗なさま。 およすく:成長する。おとなびる。 ゆゆし「由由し・... -
源氏物語「桐壺」(5)長恨歌の御絵|語注・原文・現代語訳
源氏物語「桐壺」の全文はこちら 楊貴妃のかたち 命婦は、「まだ大殿らせたまはざりける」と 原文 命婦にせさせたまふ。 語釈 おほとのごもる【大殿籠る】:おやすみになる。 つぼせんざい【壺前栽】:中庭に植えた草木。中庭の植え込み。 さかり【盛り... -
源氏物語「桐壺」(4)母君の本音|語注・原文・現代語訳
源氏物語「桐壺」の全文はこちら 母君の返事 命長さの、いとつらう思うたまへ知らるるに 原文 「命したまへ。ゆゆしき身にはべれば、かくておはしますもいまいましうかたじけなくなむ」とのたまふ。 語釈 いのちながさ【命長さ】:長寿であること。 おもひ... -
源氏物語「桐壺」(3)帝の御手紙|語注・原文・現代語訳
源氏物語「桐壺」の全文はこちら 靫負命婦を遣わす はかなく日ごろ過ぎて 原文 はかなく日ごろ過ぎて、後でつつ、親しき女房、御乳母などを遣はしつつ、ありさまを聞こしめす。 語釈 のちのわざ【後の業】:人が死んだ後の仏事。七日法要。 とぶらふ【訪...
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