鴨長明– category –
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無名抄「俊成自讃歌のこと(深草の里)」原文と現代語訳
無名抄「俊成自讃歌のこと(深草の里)」 俊恵いはく 原文・語釈 俊恵いはく、 「五条でたりしついでに、 『御らん』 と聞こえしかば、 語釈 俊恵:平安時代後期の歌人。鴨長明の師匠。 五条:藤原俊成のこと。藤原定家の父。 御:お住まい。お宅。 よそ... -
発心集第4-4「叡実、路頭の病者を憐れむ事」原文と現代語訳
発心集第4-4「叡実、路頭の病者を憐れむ事」 山に、叡実阿闍梨といひて 原文・語釈 山に、叡実びがたくて、 語釈 山:比叡山。 叡実:延暦寺の僧。生没年・伝記等未詳。 阿:天台宗・真言宗の密教僧の僧職の一つ。 帝:『続本朝往生伝』などによれば、第... -
方丈記(17)そもそも、一期の月影傾きて|原文・語釈・現代語訳
鴨長明『方丈記』の原文と現代語訳を、語釈付きで全17回に分けて掲載しています。 鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(17) そもそも、一期の月影傾きて 原文・語釈 抑たむとする。 語釈 そもそも【抑】:さて。 いちご【一期】:一生。生涯。 つきかげ... -
方丈記(15)それ、人の友とあるものは|原文・語釈・現代語訳
鴨長明『方丈記』の原文と現代語訳を、語釈付きで全17回に分けて掲載しています。 鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(15) それ、人の友とあるものは 原文・語釈 夫を友とせんにはしかじ。 語釈 ねんごろ【懇ろ】:親しいようす。仲むつまじいようす。 ... -
方丈記(12)おほかた、この所に住みはじめし時は|原文・語釈・現代語訳
鴨長明『方丈記』の原文と現代語訳を、語釈付きで全17回に分けて掲載しています。 鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(14) おほかた、この所に住みはじめし時は 原文・語釈 おほかた、この所に住みはじめし時は、あからさまと思ひしかども、今すでに、... -
方丈記(11)もし、念仏もの憂く|原文・語釈・現代語訳
鴨長明『方丈記』の原文と現代語訳を、語釈付きで全17回に分けて掲載しています。 鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(12) もし、念仏もの憂く、読経まめならぬ時は 原文・語釈 もし、念仏もの憂なければ何につけてか破らん。 語釈 ものうし【物憂し】... -
方丈記(10)ここに、六十の露消えがたに及びて|原文・語釈・現代語訳
鴨長明『方丈記』の原文と現代語訳を、語釈付きで全17回に分けて掲載しています。 鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(11) ここに、六十の露消えがたに及びて 原文・語釈 ここに、六十し。 語釈 つゆ【露】:はかないこと。わずかであること。 すゑは【... -
方丈記(7)すべて、世の中のありにくく|原文・語釈・現代語訳
鴨長明『方丈記』の原文と現代語訳を、語釈付きで全12回に分けて掲載しています。 鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(7) すべて、世の中のありにくく 原文・語釈 すべて、世の中のありにくく、わが身と栖ふべからず。 語釈 ありにくし【在りにくし】:... -
方丈記の成立はいつ?何時代?書かれている時代と長明の半生
『方丈記』が成立したのは1212年、鎌倉時代に書かれた作品です。その根拠となるのは『方丈記』の最後の文で、次のように記されています。 時に建暦にしてこれを記す。 建暦2年は西暦1212年、弥生は3月、つごもりは月末を表す言葉です。この年の3月は... -
鴨長明の代表作は?鴨長明集・無名抄・発心集・方丈記の概要
鴨長明の代表作といえば、やはり『方丈記』が一番に浮かびますよね。というよりもむしろ、『方丈記』以外の作品を知らないという方も少なくないのではないでしょうか。 平安時代から鎌倉時代へと移り変わる激動の世を生きた長明は、当時においては歌人...