大貳小野老朝臣謌一首
時風 應吹成奴 香椎滷 潮干汭尒 玉藻苅而名
大弐小野老朝臣の歌一首
時つ風吹くべくなりぬ香椎潟潮干の浦に玉藻刈りてな
語釈
- ときつかぜ【時津風】:潮がさしてくる時に吹く風。
- しほひ【潮干】:潮が引いたあとの海岸。
- たまも【玉藻】:藻。「たま」は接頭語。
大宰大弐小野老朝臣の歌一首
潮どきの風が吹きそうになってきた。香椎潟の潮干の浜辺で美味しい藻を刈りたいな。
小野大夫
万葉歌碑の所在地
場所:香椎宮の参道入口
住所:〒813-0011 福岡県福岡市東区香椎1丁目23