大納言大伴卿和謌二首
日本道乃 吉備乃兒嶋乎 過而行者 筑紫乃子嶋 所念香聞
大納言大伴卿の和へたる歌二首
日本道の吉備の児島を過ぎて行かば筑紫の児島思ほえむかも
語釈
- やまとぢ【日本道・倭道】:大和への道。
- きび【吉備】:現在の岡山県と広島県東部。備前・備中・備後の総称。
- きびのこじま【吉備の児島】:現在の岡山県南方の児島半島。当時は海島であった。
- つくしのこじま【筑紫の児島】;筑紫で大伴旅人と関係があった遊女の名。
大納言大伴卿が答えた歌二首。
大和への道の吉備の児島を過ぎて行くと、筑紫の児島のことが思われることよ。
大伴旅人
万葉歌碑の所在地
場所:水城館
住所:〒818-0132 福岡県太宰府市国分2丁目17