万葉集「巻8-1537番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑

  秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花

『万葉集』の第8巻に収録されている1537番歌は、山上憶良が詠んだ「秋の七草」の歌二首、その一です。万葉歌碑は福岡県太宰府市にある「落合公園」に、その二の1538番歌と並んで立っています。落合公園から御笠川を挟んだ向かい側にある「太宰府市総合体育館(とびうめアリーナ)」にも2基の万葉歌碑がありますので、ぜひ合わせて訪問してみてください。『万葉集』第8巻、1537番歌の原文・読み下し文・現代語訳と、万葉歌碑の場所をご紹介します♪

目次

第8巻 1537番歌の原文・現代語訳

原文

 山上臣憶良詠秋野花二首

  秋野尓咲有花乎指折可伎数者七種花 其一

読み下し文

 山上臣やまのうへのおみおくの、秋の野の花を詠める二首

  秋の野に咲きたる花をおよびりかきかぞふれば七種ななくさの花 その一

語釈
  • かき【掻き】:〘接頭語〙語勢を強めたり語調を整えたりする。軽く、ちょっと、などの意を表す。

現代語訳

 山上臣やまのうへのおみおくが、秋の野の花を詠んだ二首

  秋の野に咲いている花を指折り数えてみると七種類の花がある その一

鴨

七種類の花の名前はその二で明らかになるかも♪

第8巻 1537番歌の万葉歌碑を訪問

福岡県太宰府市「落合公園」 / 2024年10月4日訪問

『万葉集』第8巻、1537番歌の万葉歌碑は、福岡県太宰府市の「落合公園」にあります。

落合公園の場所

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この記事を書いた人

『方丈記』に感銘を受けて古典文学にのめり込み、辞書を片手に原文を読みながら、自分の言葉で現代語に訳すことを趣味としています。2024年9月から10年計画で『源氏物語』の全訳に挑戦中です。

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