【訪問記】方丈の庵跡(鴨長明方丈址)の場所と道中の楽しみ

 ここに、六十むそぢの露消えがたに及びて、さらに、すゑ宿やどりを結べる事あり。

 60歳という露が消えそうな年齢になって、末葉の宿り(余生を過ごす住まい)を造った鴨長明。「広さはわづかに方丈(約5畳)」という小さな庵で、「日野山の奧にあとをかくして」晩年を過ごしました。代表作の『方丈記』は、その時に書かれた作品です。

 今、方丈の庵があったとされる跡地が、京都市伏見区にある日野山にあります。京都市営地下鉄東西線の「石田駅」から歩いて約50分。なかなか距離がありますが、長明ファンなら一度は訪れてみたいところ。道中は人も車も少なく、ちょっとした山道もあり、散歩するにはちょうど良いコースです。「歩み煩ひなく、心遠く至る時」は、ぜひ方丈の庵跡を訪ねてみてくださいね♪

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方丈の庵跡(鴨長明方丈址)の場所

 方丈の庵跡は、京都市伏見区日野にあります。Googleマップでは「鴨長明方丈址」として登録されていますのでご注意ください。

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この記事を書いた人

『方丈記』に感銘を受けて古典文学にのめり込み、辞書を片手に原文を読みながら、自分の言葉で現代語に訳すことを趣味としています。2024年9月から10年計画で『源氏物語』の全訳に挑戦中です。

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