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白居易『長恨歌』の考察(3)源氏物語の太液芙蓉未央柳とは?
白居易(白楽天)の代表作、『長恨歌』を全4回に分けて考察していきます。第3回は安史の乱が終息し、都に戻った玄宗皇帝が楊貴妃のことを忘れられず、道士に魂を探しに行かせる場面。『源氏物語』に引用されている表現が多々ありますので、その辺りを補... -
白居易『長恨歌』の考察(2)安史の乱の原因と楊貴妃の最期
白居易(白楽天)の代表作、『長恨歌』を全4回に分けて考察していきます。第2回は安史の乱が起こり、楊貴妃が命を落とす場面。安史の乱の概要と、楊貴妃の死について補足します。先に『長恨歌』の全文を読みたい方は、以下のページをご覧くださいませ♪ ... -
白居易『長恨歌』の考察(1)玄宗皇帝と楊貴妃、桐壺との関係
白居易(白楽天)の代表作、『長恨歌』を全4回に分けて考察していきます。第1回は漢皇が楊家の娘を寵愛し、楊家一門が権勢を得るところまで。漢皇は唐の第9代皇帝玄宗、楊家の娘は楊貴妃がモデルです。二人の悲恋のエピソードは『源氏物語』にも取り入れ... -
【全文】白居易『長恨歌』の原文と現代語訳(ルビ・ピンイン付き)
中国唐代の詩人、白居易(白楽天)によって作られた『長恨歌』は、玄宗皇帝と楊貴妃のエピソードを歌った漢詩です。白居易の代表作の一つであり、日本の文学にも大きな影響を与えました。紫式部も影響を受けた作家の一人で、『源氏物語』の「桐壺」の帖... -
鴨長明の代表作は?鴨長明集・無名抄・発心集・方丈記の概要
鴨長明の代表作といえば、やはり『方丈記』が一番に浮かびますよね。というよりもむしろ、『方丈記』以外の作品を知らないという方も少なくないのではないでしょうか。 平安時代から鎌倉時代へと移り変わる激動の世を生きた長明は、当時においては歌人... -
万葉集「巻12-3161番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
在千潟あり慰めて行かめども家なる妹いいふかしみせむ 『万葉集』の第12巻に収録されている3161番歌は、さまざまに解釈されている作者不詳の歌です。在千潟の場所についても諸説あり、はっきりとはしていませんが、現在の福岡県福津市星ヶ丘団地辺りで... -
万葉集「巻6-963番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
大汝少彦名の神こそは名づけ始めけめ名のみを名児山と負ひてわが恋の千重の一重も慰めなくに 『万葉集』の第6巻に収録されている963番歌は、大伴旅人の異母妹であり、女性では最多の84首が『万葉集』に収録されているスーパー歌人、大伴坂上郎女が詠ん... -
万葉集「巻5-822番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
我が苑に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも 『万葉集』の第5巻に収録されている822番歌は、元号「令和」の由来になった「梅花の宴」で大伴旅人が詠んだ歌です。天平2(730)年1月13日、大宰帥(大宰府の長官)を務めていた大伴旅人邸に九州... -
万葉集「巻5-803番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
銀も金も玉も何せむに勝れる宝子に及かめやも 『万葉集』の第5巻に収録されている803番歌は、山上憶良のが詠んだ「子らを思ふ歌」の1首です。「どんな宝よりも子どもが大切」という少子化の現代にこそ響かせたい名歌。なのですが万葉歌碑は草に埋もれ... -
万葉集「巻6-978番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
士くべき名は立てずして 『万葉集』の第6巻に収録されている978番歌は、重い病気にかかり、命が短いことを悟った山上憶良が詠んだ歌です。この歌を最後に和歌の作品が残っていないことから、天平5(733)年に74歳で亡くなる直前に詠まれたものと思われ...