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万葉集「巻6-957番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
原文 冬十一月、大宰官人等奉拜香椎廟訖退歸之時、馬駐于香椎浦各述懐作謌 帥大伴卿謌一首 去来兒等 香椎乃滷尒 白妙之 袖左倍所沾而 朝菜採手六 読み下し文 冬十一月、大宰の官人等を述べて作れる歌 帥大伴卿の歌一首 いざ子みてむ ... -
万葉集「巻12-3220番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
原文 豊國能 聞乃高濱 高々二 君待夜等者 左夜深来 読み下し文 豊国ふけにけり 語釈 とよくに【豊国】:豊前と豊後の総称。福岡県東部と大分県北西部の地。 きく【企救】:豊前国の郡名。北九州市門司区・小倉区(旧企救郡)の地。 きくのたか... -
万葉集「巻12-3219番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
原文 豊國乃 聞之長濱 去晩 日之昏去者 妹食序念 読み下し文 豊国ふ 語釈 とよくに【豊国】:豊前と豊後の総称。福岡県東部と大分県北西部の地。 きく【企救】:豊前国の郡名。北九州市門司区・小倉区(旧企救郡)の地。 きくのながはま【企救... -
万葉集「巻6-968番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
原文 大夫跡 念在吾哉 水莖之 水城之上ニ尒 泣将拭 読み下し文 大夫はむ 語釈 ますらを【大夫】:立派な男。硬派。 みづくき【水茎】:水城にかかる枕詞。 現代語訳 私が硬派な漢だと思えることがあろうか。水茎の水城の上で涙を拭おう。 ... -
万葉集「巻6-967番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
原文 大納言大伴卿和謌二首 日本道乃 吉備乃兒嶋乎 過而行者 筑紫乃子嶋 所念香聞 読み下し文 大納言へたる歌二首 日本道ほえむかも 語釈 やまとぢ【日本道・倭道】:大和への道。 きび【吉備】:現在の岡山県と広島県東部。備前・備中・... -
万葉集「巻6-966番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
原文 倭道者 雲隠有 雖然 余振袖乎 無礼登母布奈 右、大宰帥大伴卿兼任大納言、向京上道。此日馬駐水城、顧望府家。于時送卿府吏之中、有遊行女婦。其字曰兒嶋也。於是娘子、傷此易別、嘆彼難會、拭涕、自吟振袖之謌 読み下し文 倭道ふな ... -
万葉集「巻6-965番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
凡ならばかもかも為むを恐みと振り痛き袖を忍びてあるかも 原文 冬十二月、大宰帥大伴卿上京時、娘子作謌二首 凡有者 左毛右毛将為乎 恐跡 振痛袖乎 忍而有香聞 読み下し文 冬十二月、太宰帥の作れる歌二首 凡びてあるかも 語釈 をと... -
万葉集「巻5-829番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
梅の花咲きて散りなば桜花継ぎて咲くべくなりにてあらずや 原文 烏梅能波奈 佐企弖知理奈波 佐久良婆那 都伎弖佐久倍久 奈利尒弖阿良受也 薬師張氏福子 読み下し文 梅の花咲きて散ぎて咲くべくなりにてあらずや 薬師 語釈 くすりし... -
万葉集「巻6-961番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
湯原に鳴く蘆鶴は吾がごとく妹に恋ふれか時わかず鳴く 原文 帥大伴卿宿次田温泉、聞鶴喧作謌一首 湯原尒 鳴蘆多頭者 如吾 妹尒戀哉 時不定鳴 読み下し文 帥を聞きて作れる歌一首 湯原ふれか時わかず鳴く 語釈 すきたのゆ【次田の温泉... -
万葉集「巻14-3427番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
筑紫なるにほふ児ゆゑに陸奥のかとり少女の結ひし紐解く 原文 筑紫奈留 尒抱布児由恵尒 美知能久乃 可刀利乎登女乃 由比思比毛等久 読み下し文 筑紫く 語釈 つくし【筑紫】:九州地方の総称。または筑前・筑後の総称。 にほふ【匂ふ】:つ...