2024年11月– date –
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源氏物語「桐壺」(3)帝の御手紙|語注・原文・現代語訳
源氏物語「桐壺」の全文はこちら 靫負命婦を遣わす はかなく日ごろ過ぎて 原文 はかなく日ごろ過ぎて、後でつつ、親しき女房、御乳母などを遣はしつつ、ありさまを聞こしめす。 語釈 のちのわざ【後の業】:人が死んだ後の仏事。七日法要。 とぶらふ【訪... -
源氏物語「桐壺」(2)桐壺更衣の死|語注・原文・現代語訳
源氏物語「桐壺」の全文はこちら 光源氏3歳、御袴着のこと この御子、三になりたまふ年 原文 この御子でおはするものなりけり」と、あさましきまで目をおどろかしたまふ。 語釈 はかまぎ【袴着】:男子が初めて袴をつける祝いの儀式。七五三の前身。 く... -
源氏物語「光源氏の誕生」の現代語訳・あらすじ・登場人物
いつの帝の時代でしたか、それほど身分が高くないのに、帝にひたすら寵愛されている更衣がおりました。周囲の嫉妬や恨みを一心に背負いながらも、更衣は帝との間に輝くばかりに美しい男の子を生みます。 世 主人公「光源氏」の誕生です。国家のト... -
【全文】第1帖「桐壺」の原文と現代語訳|紫式部『源氏物語』
桐壺(1)いづれの御時にか 原文 いづれの御時かれど、かたじけなき御心ばへのたぐひなきを頼みにてまじらひたまふ。 父げなり。 先ほし、かしづきたまふこと限りなし。 はじめより、おしなべての上宮仕ひきこえさせたまひける。 かしこき御陰な... -
白居易『長恨歌』の考察(4)比翼の鳥・連理の枝の誓いとは?
白居易(白楽天)の代表作、『長恨歌』を全4回に分けて考察していきます。第4回は安史の乱が終息し、都に戻った玄宗皇帝が楊貴妃のことを忘れられず、道士に魂を探しに行かせる場面。『源氏物語』に引用されている表現が多々ありますので、その辺りを補... -
白居易『長恨歌』の考察(3)源氏物語の太液芙蓉未央柳とは?
白居易(白楽天)の代表作、『長恨歌』を全4回に分けて考察していきます。第3回は安史の乱が終息し、都に戻った玄宗皇帝が楊貴妃のことを忘れられず、道士に魂を探しに行かせる場面。『源氏物語』に引用されている表現が多々ありますので、その辺りを補... -
白居易『長恨歌』の考察(2)安史の乱の原因と楊貴妃の最期
白居易(白楽天)の代表作、『長恨歌』を全4回に分けて考察していきます。第2回は安史の乱が起こり、楊貴妃が命を落とす場面。安史の乱の概要と、楊貴妃の死について補足します。先に『長恨歌』の全文を読みたい方は、以下のページをご覧くださいませ♪ ... -
白居易『長恨歌』の考察(1)玄宗皇帝と楊貴妃、桐壺との関係
白居易(白楽天)の代表作、『長恨歌』を全4回に分けて考察していきます。第1回は漢皇が楊家の娘を寵愛し、楊家一門が権勢を得るところまで。漢皇は唐の第9代皇帝玄宗、楊家の娘は楊貴妃がモデルです。二人の悲恋のエピソードは『源氏物語』にも取り入れ... -
【全文】白居易『長恨歌』の原文と現代語訳(ルビ・ピンイン付き)
中国唐代の詩人、白居易(白楽天)によって作られた『長恨歌』は、玄宗皇帝と楊貴妃のエピソードを歌った漢詩です。白居易の代表作の一つであり、日本の文学にも大きな影響を与えました。紫式部も影響を受けた作家の一人で、『源氏物語』の「桐壺」の帖...