2024年11月– date –
-
万葉集「巻5-818番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
春去ればまづ咲く宿の梅の花ひとり見つつや春日暮さむ 原文 波流佐礼婆 麻豆佐久耶登能 烏梅能波奈 比等利美都々夜 波流比久良佐武 筑前守山上大夫 読み下し文 春去ればまづ咲く宿さむ 筑前守 語釈 さる【去る】:(季節や時を表... -
万葉集「巻5-823番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
梅の花散らくは何処しかすがにこの城の山に雪は降りつつ 原文 烏梅能波奈 知良久波伊豆久 志可須我尒 許能紀能夜麻尒 由企波布理都々 大監伴氏百代 読み下し文 梅の花散 語釈 しかすがに【然すがに】:しかしながら。そうはいうものの。 ... -
万葉集「巻5-799番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
大野山霧立ち渡るわが嘆く息嘯の風に霧立ち渡る 原文 大野山 紀利多知和多流 和何那宜久 於伎蘇乃可是尒 紀利多知和多流 神龜五年七月廿一日 筑前國守山上憶良上 読み下し文 大の風に霧立ち渡る 神る 語釈 おほのやま【大野... -
万葉集「巻5-798番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
妹が見し楝の花は散りぬべしわが泣く涙いまだ干なくに 原文 伊毛何美斯 阿布知乃波那波 知利奴倍斯 和何那久那美多 伊摩陀飛那久尒 読み下し文 妹なくに 語釈 あふち【楝】:栴檀の古名。 ぬべし:⋯してしまいそうだ。⋯しかねない。 現代... -
万葉集「巻5-797番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
悔しかもかく知らませばあをによし国内ことごと見せましものを 原文 久夜斯可母 可久斯良摩世婆 阿乎尒与斯 久奴知許等其等 美世摩斯母乃乎 読み下し文 悔ことごと見せましものを 語釈 あをに【青丹】:青黒い土。岩緑青の古名。染料や絵... -
万葉集「巻5-796番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
愛しきよしかくのみからに慕ひ来し妹が心のすべもすべなさ 原文 伴之伎与之 加久乃未可良尒 之多比己之 伊毛我己許呂乃 須別毛須別那左 読み下し文 愛が心のすべもすべなさ 語釈 はしきよし【愛しきよし】:愛惜・追慕などの感動を表す。... -
万葉集「巻5-795番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
家に行きて如何にか吾がせむ枕づく妻屋さぶしく思ほゆべしも 原文 伊弊尒由伎弖 伊可尒可阿我世武 摩久良豆久 都摩夜左夫斯久 於母保由倍斯母 読み下し文 家ほゆべしも 語釈 まくらづく【枕づく】:「妻屋」にかかる枕詞。枕を並べる。 つ... -
万葉集「巻5-794番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
大王の遠の朝廷としらぬひ筑紫の国に泣く子なす慕ひ来まして息だにもいまだ休めず年月もいまだあらねば心ゆも思はぬ間にうちなびき臥しぬれ言はむすべ為むすべ知らに石木をも問ひ放け知らず家ならば形はあらむをうらめしき妹の命の我をばも如何にせよ... -
万葉集「巻5-793番歌」の原文・現代語訳・万葉歌碑の場所
世の中は空しきものと知る時しいよよますます悲しかりけり 『万葉集』の第5巻に収録されている793番歌は、大伴旅人が詠んだ歌です。万葉歌碑は福岡県太宰府市にある「太宰府メモリアルパーク」にあります。太宰府メモリアルパークはなんと16基もの万葉... -
万葉集「巻11-2480番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑
路の辺の壱師の花のいちしろく人皆知りぬ我が恋妻を 『万葉集』の第11巻に収録されている2480番歌は、柿本人麻呂が詠んだ歌です。万葉歌碑は福岡県太宰府市にある「太宰府メモリアルパーク」にあります。太宰府メモリアルパークはなんと16基もの万葉歌...