つるむらさきの毒性と食べ過ぎによる副作用について

我が家ではつるむらさきを家庭菜園で栽培しており、夏は毎日のように食べています。

つるむらさきに毒性はないどころか、栄養豊富な健康野菜。ビタミンやミネラルが多く含まれている緑黄色野菜です。

シュウ酸が含まれているため、食べ過ぎると副作用が生じる可能性はありますが、「1日500g以上食べ続けると危険」という程度。

つるむらさきが大好きな私でも、さすがに1日で500gも食べられません。

とは言え、「つるむらさき 毒性」というキーワードで検索されている以上、「本当に毒性はないの?」と気になっている方は多いのでしょう。

安心してつるむらさきを食べられるように、つるむらさきの毒性について詳しく調べてみました。

つるむらさきをモロヘイヤと勘違いしている?

ネットで「つるむらさき 毒性」と検索すると、「つるむらさきをモロヘイヤと勘違いしているのではないか」という考察がたくさん出てきます。

どれも似たような内容で違和感しかありませんが、つるむらさきとモロヘイヤを間違える人がそんなに多くいるとは思えません。

つるむらさきもモロヘイヤもスーパーではあまり見かけないため、馴染みのない方は多いかと思います。

どちらも夏の葉物野菜であり、栄養豊富な健康野菜と言われている点は同じです。

また、粘り気があるのも一緒ですね。

でも、見た目はまったく違います。

つるむらさき
モロヘイヤ

つるむらさきは、漢字で「蔓紫」と書くように、紫色のつるを伸ばす植物です。

葉は濃い緑色で、大きくて丸みがあります。

一方でモロヘイヤは真っ直ぐ伸びる植物で、葉は小さくて細長く、ギザギザしています。

茎が緑色のつるむらさきもありますが、モロヘイヤとは大きさも形もまったく違うので間違えることはないでしょう。

ただ、「モロヘイヤには毒がある」と聞いて、そこから「つるむらさきは大丈夫なの?」と気になった方はいるかと思います。

「つるむらさき 毒性」で検索するのはモロヘイヤと勘違いしているのではなく、単につるむらさきに毒性があるのか気になっただけではないでしょうか。

ちなみに、モロヘイヤに毒があるのは実(サヤと種)と古い茎です。

スーパーで売られているのは毒性のない若い葉と茎ですのでご安心ください。

つるむらさきに毒性のある成分はない?

つるむらさきは、葉っぱだけでなく花も実も食べられます。

夏の暑さに強く、生育旺盛でどんどん伸びるので、夏は毎日のように頂いてます。

つるむらさきを食べて体調を崩したことは一度もありませんので、やはり毒性はないと思います。

つるむらさきのおひたし

でもあくまで私の経験上の話であり、「それってあなたの感想ですよね?」で論破されてしまいそうなので、つるむらさきに含まれる成分を見てみましょう。

つるむらさきの成分一覧(100g当たりの量)
  • 水分(95.1g)
  • タンパク質(0.7g)
  • 脂質(0.2g)
  • 炭水化物(0.6g)
  • 食物繊維(2.2g)
  • ナトリウム(9mg)
  • カリウム(210mg)
  • カルシウム(150mg)
  • マグネシウム(67mg)
  • リン(28mg)
  • 鉄(0.5mg)
  • 亜鉛(0.4mg)
  • 銅(0.05mg)
  • マンガン(0.29mg)
  • β−カロテン当量(3000μg)
  • ビタミンE(1.3mg)
  • ビタミンK(350μg)
  • ビタミンB1(0.03mg)
  • ビタミンB2(0.07mg)
  • ナイアシン(0.3mg)
  • ビタミンB6(0.09mg)
  • 葉酸(78μg)
  • パントテン酸(0.21mg)
  • ビタミンC(41mg)

出典:食品成分データベース
※このデータベースは、文部科学省が開発したものであり、試験的に公開しているものです。

健康に良いと言われている成分がバランスよく含まれていますね。

つるむらさきはモロヘイヤと違い、毒性のある部分がありません。

葉も茎も花も実も全部食べられます。

なかなかスーパーでお目にかかることはありませんが、積極的に食べたい野菜ですね。

つるむらさきの食べ過ぎは危険?

つるむらさきにはシュウ酸が含まれています。

ほうれん草やタケノコなどに含まれている、いわゆる「あく」となる成分です。

つるむらさきの成分一覧で引用させていただいた「食品成分データベース」によると、ほうれん草には100g当たり0.7gのシュウ酸が含まれています。

しかし、つるむらさきに関してはシュウ酸の欄が空白。

確実なことは言えませんが、シュウ酸が多く含まれていれば数値が記載されると思いますので、ほうれん草ほど多くはないのかもしれません。

シュウ酸は尿路結石の原因となる物質であるため、できるだけ摂取量を抑えたいところではあります。

しかし、よほど食べ過ぎない限り、シュウ酸を大量に摂取することはありません。

つるむらさきの場合、食べ過ぎで副作用が出るのは、1日500g以上もの量を食べ続けた場合だそうです。

つるむらさきをそんなにたくさん食べることって普通ないですよね。

健康に良いと言われている食材であっても、食べ過ぎれば何らかの副作用はあるもの。

適量を食べる分には毒性も副作用もありませんので、つるむらさきが手に入ったら美味しく頂きましょう。

ちなみに、シュウ酸は水に溶ける性質があるため、お湯で茹でることで減らすことができます。

つるむらさきもサッと茹でておひたしで食べると美味しいですよ♪

つるむらさきを食べよう♪

つるむらさきは葉も茎も花も実も毒性はなく、美味しく食べられる野菜です。

どこでも売ってる野菜ではありませんが、スーパーで見つけたらぜひ食べてみてください♪

家庭菜園での栽培も簡単で、何も手入れしなくてもよく育ちます。

我が家では完全に放任栽培で育てていますが、毎日たくさん収穫できます。

お庭やプランターなどでぜひ栽培にチャレンジしてみてくださいね♪