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方丈記「安元の大火」の現代語訳と長明の高松院への恋心を考察
去となりにき。 安元3(1177)年4月28日に発生した「安元の大火」は、平安京の3分の1が焼け落ちたとされる史上最大級の大火災でした。世の不思議を目の当たりにした長明は、自分の足で現場を尋ね回り、火災発生時の様子や被害状況を細かく調べ上げたの... -
方丈記の冒頭「ゆく河の流れ」の原文・現代語訳をポップに考察
ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例と、またかくのごとし。 有名な書き出しから始まる『方丈記』の作者、鴨長明が生きた時代は、貴族の世から武士の世へと変... -
【全文】鴨長明『方丈記』原文と現代語訳
『方丈記』は日本三大随筆の一つとされている作品ですが、その中身は人生や生き方について書かれた哲学本です。前半部分は鴨長明が経験した5つの災害について、後半部分は生きづらい世の中を乗り切る処世術について書かれています。もし今の時代に『方丈記... -
方丈記の作者「鴨長明」はどんな人?何をした人か簡単に解説
「生きづらい」「もう人と関わりたくない」「人生こんなはずじゃなかった」 鴨 800年以上前の時代を生きた鴨長明も、こんな気持ちだったかも? 京都の世界遺産、「下鴨神社」の神官の子として生まれた鴨長明。父親は神官の最高位である正禰宜惣官に上り... -
【訪問記】方丈の庵跡(鴨長明方丈址)の場所と道中の楽しみ
ここに、六十りを結べる事あり。 60歳という露が消えそうな年齢になって、末葉の宿り(余生を過ごす住まい)を造った鴨長明。「広さはわづかに方丈(約5畳)」という小さな庵で、「日野山の奧にあとをかくして」晩年を過ごしました。代表作の『方丈記... -
【訪問記】『平家物語』ゆかりの地を巡る関門海峡散歩コース
元暦2(1185)年3月24日、長門国赤間関壇ノ浦で行われた「壇ノ浦の戦い」。序盤は平知盛を大将とする平氏軍が優勢でしたが、潮の流れが反転すると源義経が率いる源氏軍のターンとなり、平氏は滅亡へと追いやられました。まだ6歳(数え年8歳)だった安徳... -
【訪問記】木の丸殿(きのまろどの)とは?百人一首の聖地?
内裏り。 この一文は鴨長明が『方丈記』の中で、平清盛の暴挙ともいわれる「福原遷都」をディスったものです。新しい都として定められた福原の地は、山と海に挟まれて平地が少なく、平安京を遷すにはとても土地が足りませんでした。実際に現地へ視察に...