つるむらさきとモロヘイヤの違い|栄養価はどちらが高い?

つるむらさきとモロヘイヤは、どちらも栄養価が高いネバネバ系の夏野菜。

見た目は似ていませんが、スーパーで見かけることが少なく、あまり身近な野菜ではないためか、間違えられることもあるようです。

確かに私も家庭菜園を始める前は、つるむらさきもモロヘイヤもそんなに食べた覚えがありませんし、名前を聞いてもどんな野菜かイメージできませんでした。

この記事では、つるむらさきとモロヘイヤの違いについて、わかりやすく解説します。

栄養価の比較表も作成しましたので、ぜひ最後までご覧ください♪

つるむらさきとモロヘイヤの違い

つるむらさきとモロヘイヤの一番の違いは、毒性があるかないかでしょう。

つるむらさきは葉も茎も花も実も食べられますが、モロヘイヤが食べられるのは若い茎葉のみ。老化した枝葉や種子には毒があるため食べられません。

つるむらさきの花
モロヘイヤの実

分類については、つるむらさきはツルムラサキ科、モロヘイヤはアオイ科。

つるむらさきは名前の通り紫色のつるを伸ばしますが、モロヘイヤは緑色の茎葉が真っすぐ生えてきます。

つるむらさき
モロヘイヤ

食味については、つるむらさきは少しクセがあるため基本的には茹でて食べますが、モロヘイヤはあまりクセがなく生でも食べられます。

つるむらさきとモロヘイヤの栄養価を比較

栄養価比較表

栄養価比較表 つるむらさき モロヘイヤ
エネルギー 11kcal 36kcal
水分 95.1g 86.1g
タンパク質 0.7g 4.8g
脂質 0.2g 0.5g
利用可能炭水化物 0.6g 1.8g
食物繊維 2.2g 5.9g
ナトリウム 9mg 1mg
カリウム 210mg 530mg
カルシウム 150mg 260mg
マグネシウム 67mg 46mg
リン 28mg 110mg
0.5mg 1.0mg
亜鉛 0.4mg 0.6mg
0.05mg 0.33mg
マンガン 0.29mg 1.32mg
ビタミンK 350μg 640μg
β-カロテン当量 3000μg 10000μg
ビタミンC 41mg 65mg
ビタミンE 1.3mg 7.0mg
ビタミンB1 0.03mg 0.18mg
ビタミンB2 0.07mg 0.42mg
ビタミンB6 0.09mg 0.35mg
葉酸 78μg 250μg
ナイアシン 0.3mg 1.1mg
パントテン酸 0.21mg 1.83mg

モロヘイヤの方がつるむらさきよりも栄養価が高い

比較表にまとめると一目瞭然ですが、ほとんどの成分でモロヘイヤの方がつるむらさきを上回っています。

「クレオパトラが食べていた」、「王様の野菜」とか言われていますが、栄養価は本当に高いです。

ちなみに、モロヘイヤはアラビア語で「王様の野菜」という意味、という説は違うようです。

モロヘイヤという言葉自体には「王様の野菜」という意味はありません。

アラビア語の「ムルーキーヤ」という言葉が訛ったという説もあります。確かに「ムルーキーヤ」には「王様のもの」という意味があります。

ただ、古代エジプトの時代にはアラビア語は存在していないので、古代エジプトの時代にモロヘイヤがあったとしても、「モロヘイヤ」とは呼ばれていないことになります。

引用:クレオパトラは、本当にモロヘイヤを食べていたのか? アラブの食文化研究家 小松あきさんと、古代エジプト研究者 橋本ゆきみさんのオンライン対談|モロヘイヤ効果研究所 モロラボ

ただ、モロヘイヤは可食部が少なく、若い茎葉は小さくで軽いので、100g食べるにはかなりの量が必要です。

つるむらさきは葉っぱが大きくて厚みもあるので、100gはすぐに集まります。

そのため、栄養の摂りやすさを考えると、つるむらさきをたくさん食べるほうが効率がいいかもしれません。

つるむらさきもモロヘイヤも積極的に食べよう

モロヘイヤと比べると見劣りしてしまいますが、つるむらさきも十分に栄養豊富な野菜です。

どちらもスーパーで見かけることが少ない野菜ですが、もし見つけたらぜひ食べてみてください♪