つるむらさきの種類と特徴|赤茎種と緑茎種の違いを比較

つるむらさきの種類は、「赤茎種」と「緑茎種」の2種類があります。

赤茎種の特徴は、茎が紫色で薄いピンク色の花が咲くこと。緑茎種は、茎が緑色で白い花が咲きます。

味については、赤茎種よりも緑茎種の方が食べやすいと言われており、スーパーで見かけるのは緑茎種の方が多いです。

ただ、つるむらさき自体があまり流通していないため、実際に食べ比べたことがある方は少ないのではないでしょうか。

我が家では、つるむらさきの赤茎種も緑茎種も両方栽培しております。

そこで、つるむらさきの種類と特徴について、実際にどう違うのか比較しました。

つるむらさきの種類と特徴

つるむらさきには、茎が紫色の「赤茎種」と、茎が緑色の「緑茎種」の2種類があります。

赤茎種の特徴

赤茎種のつるむらさきは、紫色のつるを伸ばし、薄いピンク色の花が咲きます。

つるむらさき(赤茎種)
つるむらさき(赤茎種)の花

葉っぱは緑色ですが、緑茎種よりも少し色が濃いです。

実は黒に限りなく近い紫色(ナスのような色)で、染料として利用することができます。

つるむらさき(赤茎種)の葉
つるむらさき(赤茎種)の実

赤茎種の紫色は、「ベタレイン」という成分によるものです。

ベタレインは赤いビートやサボテンなどに含まれる特有の色素で、天然着色料としても利用されています。

また、抗酸化力が強いとされており、健康効果も注目されている成分です。

緑茎種の特徴

緑茎種のつるむらさきは、緑色のつるを伸ばし、白い花が咲きます。

葉っぱの色は赤茎種よりも薄い緑ですが、ほうれん草や小松菜と同じぐらいの緑色で、「野菜」という感じがします。

つるむらさき(緑茎種)
つるむらさき(緑茎種)の葉

花は赤茎種よりもちょっと白みが強いですが、実はまったく同じです。

つるむらさき(緑茎種)の花
つるむらさき(緑茎種)の種

赤茎種と緑茎種との違い

つるむらさきの赤茎種と緑茎種は、色の他に次のような違いがあると言われています。

  • 緑茎種の方が葉が大きい
  • 緑茎種の方が茎につく葉の量が多い
  • 緑茎種の方がクセがなく食べやすい
  • 緑茎種の方が粘り気が強い

葉の大きさと量の違い

まず、葉っぱの大きさを比較すると、確かに緑茎種の方が赤茎種よりも大きいです。

左が赤茎種、右が緑茎種

茎につく葉の量については、どちらも同じぐらいです。

我が家では赤茎種にもたくさん葉がついています。

赤茎種
緑茎種

ただし、これはあくまで我が家のつるむらさきを比較した場合であり、栽培環境や土の状態によっても変わってくるかと思います。

「うちは赤茎種の方が大きいよ」、「明らかに緑茎種の方が葉の量が多いよ」って方がいらっしゃいましたら、SNSでコメントいただけると嬉しいです。

味と粘り気の違い

食味に関しては、実際に赤茎種と緑茎種のおひたしを作って比較してみました。

赤茎種のおひたし
緑茎種のおひたし

クセの強さについては、確かに赤茎種の方が強い。

緑茎種はほうれん草のような食味で、赤茎種よりも食べやすいです。

ただ、どちらが美味しいと感じるかは、人それぞれの好みによるかと思います。

私個人としては、赤茎種の方がつるむらさきって感じがして好きですね。

粘り気については、どちらかと言うと赤茎種の方が強いように感じました。

茹で加減によっても変わってくるのかもしれませんが、ネバネバ感はどちらも変わらないかと思います。

つるむらさき栽培のすすめ

我が家では毎年、こぼれ種からつるむらさきが生えてきます。

完全な放任栽培でたくさん収穫できるありがたい野菜です。

夏の暑さに強く、日陰でも育ち、虫もつきません。

簡単に育てられますので、ぜひ家庭菜園で栽培してみてください♪