雨水タンクで後悔したくない!5年使って感じたメリット・デメリット

雨水タンクで後悔したくない!5年使って感じたメリット・デメリット

我が家では、500リットルの雨水タンクを4基、庭に設置しています。初めて設置したのは2021年5月のことで、雨水タンクを使い始めて5年以上が経ちました。家を新築した際に取り付けた設備ではなく、後からDIYで設置したものです。

雨水タンクを設置したことを後悔する方もいるようですが、私の場合はまったく後悔していません。ただ、確かに場所を取りますし、せっかく設置しても十分に活用できなければ、後悔することもあるかと思います。

この記事では、「雨水タンクを設置しようかどうか迷っている」「設置してから後悔したくない」という方に向けて、5年使って感じたメリット・デメリットをありのままに紹介します。

雨水タンクを設置した理由

私が雨水タンクを設置した主な理由は、次の2つです。

  • 家庭菜園で使う水の確保
  • 災害時の生活用水の確保

家庭菜園で使う水の確保

我が家では、マイホームが建ってからすぐに家庭菜園を始めました。最初は畑の規模も小さく、特に水の心配をすることもありませんでした。

しかし、畑が広がるにつれて水やりが段々大変になり、さらに2020年頃には、夏にまったく雨が降らない日が続くことがありました。そこで、雨の少ない時期にも畑で使う水を確保できるよう、2021年5月に初めて雨水タンクを設置しました。

災害時の生活用水の確保

雨水タンクを設置したのは、災害時、特に断水したときに生活用水を確保するためでもありました。

2020年頃は、水不足が心配になるほど夏の雨が少なく、ダムの貯水率を毎日のようにチェックしていました。断水にまではなりませんでしたが、貯水率がかなり低い水準まで下がっていた記憶があります。

そこで、万が一断水しても、トイレや洗濯、食器洗いなどに使える水を確保しておきたいという考えもありました。

雨水タンクの使い道

こうして設置した雨水タンクは、2026年現在、主に次の用途で活用しています。

  • 畑の水やり
  • 収穫した野菜や果物の一次洗い
  • 農具やアウトドア用品の洗浄
  • 汗だくの作業服やタオルの下洗い
  • 鶏の飲み水

畑の水やり

雨水タンクを設置する一番の目的であった畑の水やり。雨が1週間以上降らないようなときは、雨水タンクの出番です。種をまいた後や、苗を植え付けた後など、こまめに水をやる必要がある場合にも活躍しています。

収穫した野菜や果物の一次洗い

収穫した野菜や果物についた土や汚れを落とすのにも、雨水タンクが便利です。特にジャガイモや菊芋、ミョウガなど、土にまみれた野菜を水道の蛇口で洗うと、排水口に土がたまり、流れが悪くなってしまいます。雨水タンクなら、土が混じった水もそのまま地面に流せるのが楽です。

農具やアウトドア用品の洗浄

スコップや収穫ざるなど、農具の洗浄にも雨水タンクを活用しています。やはり土をそのまま地面に洗い流せるのが楽で、キャンプ道具やBBQ用品など、外で使うアウトドア用品を洗うときにも役立ちます。

汗だくの作業服やタオルの下洗い

特に夏は、畑仕事をしていると汗だくになりますよね。汗でびしょ濡れになった服やタオルを、そのまま洗濯機に入れるのはためらわれます。

そこで便利なのが雨水タンク。我が家では外に大きなたらいを用意しており、雨水で水洗いしてから洗濯機に入れています。帽子やタオルなどは、そのまま外に干して乾かすこともありますよ。

鶏の飲み水

我が家では2023年から鶏を飼っており、鶏の飲み水にも雨水タンクを利用しています。水道水には塩素やトリハロメタンなどの物質が含まれているため、鶏にとっては自然の雨水の方が適しているのではないかと思います。

ただ、雨水タンクの水は、人がそのまま飲めるようなものではありません。ペットの飲み水として使うかどうかは、ご自身でご判断ください。

水道水と同じようには使えないので注意

上述したとおり、雨水タンクの水は、人がそのまま飲めるようなものではありません。水道水と同じ感覚で使える水ではありませんので、ご注意ください。

飲み水や料理には使えない

雨水をそのまま貯めただけで、消毒も何もされていないため、人が口に入れる水には使えません。

ただ、実体験として、雨水タンクの水をそのまま飲んで、中毒になったことはありません。煮沸して飲むこともあります。あくまで私個人の話なので、話半分で読んでいただければと思いますが、それほど汚い水ではないと感じています。

食器洗いや入浴には向かない

同じ理由で、食器洗いや入浴にも、基本的には使わない方がいいようです。

ただ、災害時にはこの限りではないと思います。食器を汚れたまま放置したり、汗や垢にまみれた体をそのままにしたりするよりは、雨水で洗った方がいいでしょう。

ぜひ、『サバイバルファミリー』という映画を見てみてください。飲み水だけでなく、想像以上にたくさんの水が必要となることがよくわかります。

トイレの洗浄水として使うには面倒

雨水タンクの水を、トイレの洗浄水に活用している方もいるようです。ただ、これには雨水をトイレまで送るための配管やポンプなど、ちゃんとした仕組みを整えないと難しいと思います。

我が家のような後付けの雨水タンクでは、いちいちバケツに水をくみ、トイレまで運ぶ必要があります。災害時ならともかく、日常使いとしてはあまりに不便です。

トイレの洗浄水にも使える雨水タンクを設置するなら、専門の業者に依頼するのが確実かと思います。

洗車に使うのも微妙

雨水タンクの水を洗車に使うこともできますが、基本的には上記のように、バケツに水をくんで運ぶ必要があるため面倒です。雨水タンクにホースをつなぐこともできるようですが、水道水ほどの水圧は出ないのではないでしょうか。結局は水道水を使って、勢いよく洗う方が早いと思います。

雨が降らないと水が貯まらない

当たり前ですが、雨水タンクを設置しても、雨が降らなければ水は貯まりません。いつでも自由に使える水ではないため、「水道水の代わりになる」と思って設置すると、後悔してしまうかもしれません。

一方で、まとまった雨が降れば、500リットルのタンクでも数日で満水になることがあります。雨が降ったときに水を貯めておき、降らない時期に備えるには、雨水タンクはうってつけの設備です。

雨水タンクのデメリットと後悔しやすいポイント

雨水タンクを一度設置すると、そう簡単に移設したり、廃棄したりすることはできません。そのため、あまり深く考えずに導入すると、後悔してしまうこともあります。雨水タンクのデメリットと、後悔につながりやすいポイントを解説します。

広めの設置スペースが必要

雨水タンクを設置するには、それなりに広いスペースが必要です。我が家で使用している500リットルの雨水タンクは、幅107cm、奥行き87cmと、かなりの場所を取っています。実際に置いてみると、その寸法以上に大きく感じ、圧迫感もあります。

小型の雨水タンクであっても、設置してみると思っていた以上に大きく感じることがあります。特に通路がふさいでしまわないよう、事前にしっかりと寸法を測り、余裕を持って設置できる場所を確保しておきましょう。

水道代の節約にはほとんどならない

雨水は自然に降ってくるものなので、もちろん水道代はかかりません。雨水タンクに貯めた分だけ水道水の使用量を減らせるため、確かに節約にはなります。

ただ、日本の水道料金は平均して、1リットルあたり約0.2円です。500リットルの雨水をすべて使ったとしても、節約できる水道代は100円ほどにしかなりません。

雨水タンクを設置するには、DIYでも部品代だけで3万円ほどかかります。その代金を回収できるまでに、いったい何年かかるでしょうか。「節約」だけを目的に雨水タンクを設置すると、後悔してしまうと思います。

設置しても使わないことがある

雨水タンクをせっかく設置したのに、まったく使っていない方もいるようです。

基本的に水道水と同じようには使えないため、外で使う理由がなければ、活躍の場は減ってしまいます。また、外から目立たないようにと、家の真裏などに設置してしまい、雨水タンクまで水をくみに行くのが面倒で使わなくなるケースもあるかと思います。

タンクに雨水が貯まったまま放置していると、水が汚れてなおさら面倒なことになります。使わないのにメンテナンスは必要となれば、設置したことを後悔してしまうのも無理はありません。

定期的なメンテナンスが必要

雨水タンクを長く使用していると、タンク内に泥がたまったり、藻が発生したりすることがあります。そのため、定期的に中の水を抜いて、タンク内部を清掃する必要があります。

実は我が家では、設置から5年目に初めてメンテナンスをしました。それまで透明できれいな水が出続けており、臭いもまったくなかったので、タンクの内部が汚れていることに気づかなかったのです。でも確かに汚れはたまっていたので、本当は年に一度くらいのペースでメンテナンスした方がよいと思います。

ボウフラが発生する可能性がある

雨水タンクに後悔するポイントとして、よくあげられるのがボウフラの発生です。タンク内に蚊が入り込みし、貯めた水の中でボウフラが繁殖してしまうなんて、想像しただけでも嫌ですよね。

これを防ぐには、蚊を侵入させないように対策するしかないと思います。雨水の流入口や、オーバーフロー用の排水口など、タンク内につながる部分に細かなフィルターや網を取り付け、物理的に侵入経路をふさぐ必要があります。

ただ、我が家では5年間、ボウフラが発生したことは一度もありません。雨樋に取り付けた取水器に網が付いており、オーバーフロー用の配管を用意しなくてもいい構造になっているため、蚊が入り込める入口がないのです。このようにタンクが密閉状態に保たれているため、ボウフラが発生しないのだと思います。

雨水タンクで後悔しないための事前確認

雨水タンクは、設置してから「思っていたより使わなかった」「想像以上に場所を取った」と気づいても、簡単に移設や撤去ができるものではありません。

設置してから後悔しないためにも、「本当に必要かどうか」「十分な設置スペースがあるか」を、購入前にしっかり確認しておきましょう。

そのまま本文に使える形で、これまでの内容と語調に合わせてまとめます。

雨水の使い道を先に決める

雨水タンクを設置する前に、まずは貯めた雨水を何に使うのかを考えておきましょう。

我が家では、畑の水やりを一番の目的として雨水タンクを設置しました。そのほかにも、収穫した野菜や農具の洗浄、汗で濡れた作業服の水洗い、鶏の飲み水など、さまざまな用途に活用しています。

一方で、屋外で水を使う機会がほとんどない家庭では、雨水タンクを設置しても出番が少ないかもしれません。何となく便利そうだからという理由だけで購入すると、次第に使わなくなり、邪魔に感じてしまう可能性もあります。

まずは、自分の生活の中で雨水を使う場面がどれくらいあるのか、具体的に想像してみてください。定期的に使う目的が一つでもあれば、雨水タンクを設置する価値はあると思います。

節約だけを目的にしない

雨水タンクに貯めた水を使えば、その分だけ水道水の使用量を減らせます。ただし、水道代の節約だけを目的に設置するのはおすすめしません。

前述したとおり、日本の水道料金は平均すると1リットルあたり約0.2円です。500リットルの雨水をすべて使っても、節約できる水道代は100円ほどにしかなりません。

一方、雨水タンクを設置するには、DIYでも部品代だけで3万円ほどかかります。その費用を水道代の節約だけで回収しようとすれば、かなりの年月が必要です。

雨水タンクの大きな価値は、水道代を減らすことではなく、雨が降らない時期や断水時にも使える水を確保しておけることだと思います。「節約」だけを目的にすると、実際にはほとんど節約にならず、後悔してしまうでしょう。

必要な容量を考える

雨水タンクには、小型のものから数百リットルを貯められる大型のものまで、さまざまな容量があります。大きければよいというものではなく、使い道や設置スペースに合った容量を選ぶことが大切です。

家庭菜園の水やりに使う場合、数十リットル程度の小型タンクでは、すぐに空になってしまう可能性があります。我が家でも最初は500リットルの雨水タンクを1基設置しましたが、畑が広がるにつれて足りなくなり、現在は4基、合計2,000リットルまで増やしました。

ただし、容量が大きくなるほど、当然ながらタンク本体も大きくなります。たくさん貯めたいからと大型のものを選んでも、日常的に使い切れなければ、水を長期間放置することにもなります。

一度にどれくらいの水を使うのか、雨が何日くらい降らなかった場合に備えたいのかを考え、必要以上に大きなものを選ばないようにしましょう。

設置場所と雨どいの位置を確認する

雨水タンクは、好きな場所に自由に置けるわけではありません。雨どいから水を取り込む必要があるため、雨どいの近くに設置するのが基本です。

設置したい場所まで雨どいから水を引けるのか、取水器を取り付けられる高さになっているかを事前に確認しておきましょう。蛇口からじょうろやバケツへ水をくみやすい高さに設置できるかどうかも重要です。

また、雨水タンクは水が入ると非常に重くなります。500リットルのタンクが満水になれば、中の水だけで約500キログラムになります。地面が傾いていたり、軟らかかったりする場所は避け、安定した土台を用意する必要があります。

外から見えないように家の真裏へ設置した結果、水をくみに行くのが面倒になっては意味がありません。通路をふさがず、雨どいから近く、普段の作業でも使いやすい場所を選びましょう。

購入前に補助金制度を確認する

自治体によっては、雨水タンクの購入費や設置費の一部を補助する制度が用意されています。

補助の対象となるタンクの容量や金額、申請方法などは自治体によって異なります。また、制度によっては、雨水タンクを購入する前に申請しなければ補助を受けられないこともあります。

購入した後で制度の存在を知っても、申請できない可能性があります。雨水タンクを購入する前に、お住まいの自治体の公式サイトで補助金制度がないか確認しておきましょう。

補助を受けられれば、設置にかかる負担をかなり抑えられる場合があります。どうせ設置するのであれば、利用できる制度は忘れずに活用したいところです。

雨水タンクはこんな人におすすめ

雨水タンクには設置スペースや費用が必要で、誰にでもおすすめできる設備ではありません。しかし、貯めた雨水を日常的に活用できる人にとっては、非常に便利で心強い存在です。

特に、次のような方には雨水タンクが向いていると思います。

家庭菜園をやっている人

雨水タンクを最も活用しやすいのは、家庭菜園をやっている人だと思います。

普段は雨に任せて栽培していても、夏に雨が降らない日が続けば、水やりが必要になります。種をまいた直後や苗を植え付けた直後など、土を乾燥させたくない時期にも、貯めておいた雨水が役立ちます。

我が家でも、雨水タンクを設置した一番の目的は畑の水やりでした。畑の規模が大きくなるにつれてタンクを増設し、現在は500リットルの雨水タンクを4基使用しています。

家庭菜園の規模や栽培方法にもよりますが、水やりのために水道水を大量に使いたくない方にはおすすめです。

庭や屋外で水を使う機会が多い人

雨水タンクは、畑の水やり以外にもさまざまな用途に使えます。

我が家では、収穫した野菜や果物の一次洗い、農具やアウトドア用品の洗浄、汗で濡れた作業服やタオルの水洗いなどに活用しています。土や泥が混じった水を、そのまま地面に流せるのも便利です。

庭仕事やキャンプ、BBQなど、屋外で水を使う機会が多い家庭であれば、雨水タンクの出番も自然と多くなるでしょう。

反対に、屋外で水を使う機会がほとんどない場合は、設置しても使わなくなる可能性があります。自分の生活の中に具体的な使い道があるか、購入前に考えておくことが大切です。

災害時の生活用水を確保したい人

断水に備えて生活用水を確保しておきたい方にも、雨水タンクはおすすめです。

雨水タンクの水は、そのまま飲み水や料理に使えるものではありません。しかし、災害時には、トイレの洗浄や洗濯、体を洗うための水など、飲み水以外にも大量の水が必要になります。

我が家にある4基の雨水タンクが満水になれば、合計2,000リットルの水を確保できます。いつ起こるかわからない断水に備え、これだけの水が自宅にあるというのは大きな安心感があります。

もちろん、雨が降らなければ水は貯まりません。それでも、普段から雨水を貯めて活用しながら、災害にも備えられるのは雨水タンクの大きな魅力です。

自然の恵みを暮らしに生かしたい人

雨は、何もしなければ地面や側溝へ流れていきます。その雨水を貯め、畑の水やりや道具の洗浄などに使えることに、私は大きな魅力を感じています。

水道の蛇口をひねれば簡単に水が出る時代ですが、空から降ってきた水を貯めて使う生活には、便利さとは違った満足感があります。雨が降るとタンクの水が増え、晴れの日が続くと少しずつ減っていくため、天候や水のありがたさも身近に感じられるようになりました。

水道代の節約だけを考えると、雨水タンクは費用対効果の高い設備とはいえません。それでも、自然の恵みを無駄にせず、自分たちの暮らしに生かしたい方にはおすすめです。

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