WordPressでルビを振る方法|古典ブロガーがわかりやすく解説

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ブログを書く時はできるだけ難しい漢字を使わず、ルビ(ふりがな)がなくても読めることが理想です。

しかし人名や地名など、どうしても難しい漢字を使わざるを得ない場合がありますよね。

私の場合は古典文学がテーマのブログを書いておりますので、「大泊おほはつ稚武わかたけるの天皇すめらみこと」のようにルビがないと読めない人名が数多く登場します(笑)。

この記事ではルビを使わざるを得ない古典ブロガーが、WordPressでのルビの振り方をわかりやすく解説します。

WordPressでルビを振る3つの方法

WordPressのブロックエディターにはルビを振る機能がありません。

そのため、次の3つの方法のいずれかでルビを振っていく必要があります。

  1. HTML編集で入力する
  2. プラグインを使用する
  3. ルビ振り機能付きのWordPressテーマを使用する

たまにしかルビを振ることがない場合は、HTML編集で都度ルビを追加していけば十分かと思います。

ルビを頻繁に振る場合は、プラグインをインストールするか、ルビ振り機能付きのWordPressテーマを使用することで作業時間を短縮しましょう。

それぞれのやり方について、わかりやすく解説していきます。

HTML編集でルビを振る方法

HTML編集でルビを振る場合は、以下のようなコードを記述します。

<ruby>漢字<rt>かんじ</rt></ruby>Code language: HTML, XML (xml)

「漢字」の部分にルビを振りたい文字を入力し、<rt></rt>で囲まれた「かんじ」の部分にルビを入力することで、「漢字かんじ」と表示されます。

「漢」に「かん」、「字」に「じ」と、一文字ずつルビを振りたい場合は、以下の通り一文字ごとに<rt></rt>タグでルビを入力します。

<ruby><rt>かん</rt><rt></rt></ruby>Code language: HTML, XML (xml)

この場合は「かん」と表示され、ルビの位置が変わっているのがわかるでしょうか。

  • 漢字かんじ ← <ruby>漢字<rt>かんじ</rt></ruby>
  • かん ← <ruby>漢<rt>かん</rt>字<rt>じ</rt></ruby>

書籍では後者(かん)のように正確にルビが振られていますが、ちょっと手間が増えてしまいますよね。

ブログは読めれば問題ないので、こだわりがなければ前者(漢字かんじ)でも良いかと思います。

ちなみにルビの語源は、宝石のルビーruby

19世紀後半のイギリスでは活字の大きさによって宝石の名前が付けられており、5.5ポイントの活字を「ruby」と呼んでいました。

それが明治期の日本に入り、振り仮名を「ルビー」と呼ぶのが業界用語として定着していったそうです。

WordPressのプラグインでルビを振る方法

ルビを頻繁に振る必要がある場合は、いちいちHTML編集で入力していくのは大変な手間がかかります。

そこでオススメしたいのが、「WP-Yomigana」というプラグインです。

ブロックエディタのままルビを振る機能が追加されますので、作業時間を短縮できますよ。

「WP-Yomigana」のインストール方法と使い方をご紹介します。

Step 1

プラグインの検索窓に「WP-Yomigana」と入力すると、「みなごろし」という物騒なアイコンが出てきますので、これをインストールします。

Step 2

みなごろし」を有効化します。

Step 3

設定は特にしなくても大丈夫です。ブログの編集画面を開いて、早速使ってみましょう。

Step 4

ルビを入力したい文字を選択し、「∨」を開いて「ルビ」をクリックします。

Step 5

ルビの入力画面が出ますので、振り仮名を入力して「OK」をクリックします。

Step 6

このようにHTML編集を開かずにルビを振ることができます。

ルビ振り機能付きのWordPressテーマを使用する方法

WordPressテーマでルビを振る機能があるものは滅多にありませんが、なんとあの人気のWordPressテーマ「STORK SE」にルビ振り機能がついています。

私は『ゆく源氏物語』というサイトで「STORK SE」を使用しておりますが、ルビ振り機能の有無にかかわらずオススメしたいほどの素晴らしいテーマです。

ルビの振り方はプラグイン「WP-Yomigana」の使い方と同じで、ルビを入力したい文字を選択して、ふりがなを入力するだけ。

ルビを多用するサイトを運営していて、プラグインを最小限に抑えたい方はぜひご検討ください。

著者

『方丈記』に感銘を受けて古典文学にのめり込み、辞書を片手に原文を読みながら、自分の言葉で現代語に訳すことを趣味としています。2024年9月から10年計画で『源氏物語』の全訳に挑戦中です。