ミミズコンポストの作り方|生ゴミが堆肥に変わる魔法の箱を自作

自然栽培を始めて6年目の我が家。

生ゴミは畑にそのまま埋めていたんですが、穴を掘るのが大変だし、猫やカラスに荒らされるし、堆肥になるまで時間もかかるしで、ミミズコンポストを自作してみることにしました。

毎日出る生ゴミを美味しく(?)、キレイに食べてくれるミミちゃんたち。

臭いもなく、何より良質な堆肥が手に入るので、「もっと早く作ればよかった」と思いました。

今ではミミズコンポストを4つ置き、堆肥作りにミミズの観察にと、家族で大事にお世話しています。

家庭菜園を楽しんでいる方にぜひ作ってほしいミミズコンポスト。

作り方をわかりやすくまとめました。

ミミズコンポストの作り方

では早速、ミミズコンポストの作り方を解説していきます。

完成形

どんなミミズコンポストができあがるのか、まずは完成形を見ていただきましょう。

このような大きめのプランターを使います。

真ん中にある素焼きのトンネルがミミズの家となり、その周りの土の表面に溜まるミミズの糞を堆肥として採取していく仕組みです。

普段はこのように透水プレートで蓋をしておき、外敵からミミちゃんたちを守っています。

準備するもの

このミミズコンポストを作るために必要なものはこちらです。

  • 大きめのプランター
  • 素焼きのトンネル
  • 15cm基本ブロック(ミミズコンポストの土台)
  • ココヤシの土
  • もみ殻くん炭
  • 木炭
  • 金づち(木炭を細かく砕く用)
  • 鉢底ネット
  • シマミミズ1,000匹

ほとんどホームセンターやペットショップで揃いますが、プランター、トンネル、ココヤシの土、そしてシマミミズはネットで購入しました。

特にココヤシの土はどこのホームセンターに行っても見つけられなかったので、ネットで購入するのが早いかと思います。

園芸用の土を使ってもいいのかもしれませんが、化成肥料や防腐剤などが含まれている可能性もあるのでオススメはしません。

トンネルもペットショップに行けばあるかもしれませんが、探すよりもネットで買った方が早いでしょう。

プランターはトンネル(幅17.5cm×奥行き17.5cm×高さ23cm)が入るサイズであればOKです。

私も実際に、ホームセンターで買ってきたこちらの鉢でもミミズコンポストを自作しています。

作り方の手順

必要なものがそろったら、ミミズコンポストを作っていきましょう。

この手順通りにやれば完成しますので、ぜひ最後までご覧くださいね♪

15cm基本ブロックを2つ用意します。

ミミズコンポストの土台となるブロックです。

ミミズコンポストの鉢底の穴からは、液肥も採取することもできます。

そのため、液肥を入れる容器を下から入れられるぐらいの高さ(15cmぐらい)があるといいですよ。

ブロックの上に木炭を用意し、金づちで細かく砕きます。

木炭はプランターの底に敷きます。

このままだと大きくてかさばるので、このように金づちで細かく砕きます。

プランターに鉢底ネットを置き、細かく砕いた木炭を敷きます。

鉢底ネットはミミズの脱走防止のために置くものです。

が、実はこのプランターには入れるのを忘れてしまいました(汗)。

でもミミズが脱走している様子はないので、鉢底ネットはなくても問題ないかもしれません。

木炭は底がだいたい見えなくなるぐらいの量でOK。

バケツにココヤシの土と水を入れ、土を戻します。

ココヤシの土は約8倍にふくらみます。

無理して2個以上のブロックを一気に戻そうとすると、このようにパンパンにふくれてバケツが壊れそうになります(汗)。

ブロックを戻すのに20分ぐらいかかりますが、1バケツ1ブロックで丁寧にやりましょう。

水の量はバケツいっぱいに入れればOKです。

このように全部戻ったら、余分な水を流しましょう。

今回使用した六角形のプランターの場合、3ブロックでちょうどいい量でした。

ココヤシの土にもみ殻くん炭を混ぜ込みます。

もみ殻くん炭の量は、ココヤシの土の10%ぐらいでOKです。

このようにムラのないように混ぜ込みます。

プランターの真ん中に素焼きのトンネルを置きます。

素焼きの植木鉢の底を切って作る方法もありますが、素焼きの鉢底を切る作業が大変ですし、それ用のノコギリも用意しないといけないので、トンネルを使うのが楽です。

ペットショップでも売っているかもしれませんが、探すよりネットで買うの方が早いですよ。

サイズがS・M・Lとありますが、SとMは小さすぎるので、Lをお選びください。

トンネルの外側にココヤシともみ殻くん炭を混ぜた土を入れていきます。

ブロック1個で半分弱が埋まりました。

2個めのブロックを入れてもまだ余裕があります。

3個めのブロックでいっぱいになり、土が少し余りました。

余った土をトンネルの内側に入れます。
トンネルの内側にミミズを入れます。

ミミズコンポストで活躍するミミズは、「シマミミズ」という種類です。

釣具屋などで購入できるようですが、私は「アースワーム研究会」で購入しました。

このようにふかふかの土に入った元気なミミズが届きます。

今回使用した六角形のプランターの場合、1,000匹でちょうど良い量でした。

「1,000匹」と聞くと多すぎるように感じられるかもしれませんが、このようにピッタリの量です。

ミミちゃんたちも狭苦しそうな感じはなく、元気に生ゴミを食べてくれています。

ミミズの数が多ければ多いほど分解が早くなりますので、1,000匹購入するのがオススメです。

最後に透水プレートで蓋をすれば、ミミズコンポストの完成です。

蓋については最初、木の板を使ってみたんですが、雨で濡れて反ってしまい、蓋として機能しなくなってしまいました。

また、木の板は軽いので、猫に蓋を開けられて荒らされてしまう危険もあります。

透水プレートなら重さもあって空気も通すので、ミミズコンポストの蓋に最適ですよ。