
節分とは文字通り「季節を分ける日」で、本来は立春・立夏・立秋・立冬の前日、1年に4回あります。
その中でも立春は、旧暦では「正月節」にあたり、一年の始まりとして特に重んじられてきました。そのため、いつしか節分といえば立春の前日を指すようになりました。
でも旧暦で新年といえば、旧正月がありますよね。
2027年の旧正月は2月6日(土)で、2月4日(木)の立春とは2日違います。
これは、立春と旧正月では日付の決まり方が異なるからです。
この記事では節分・立春・旧正月の違いについて、それぞれの意味や日付の決まり方、豆まきの由来をわかりやすく解説します。
立春とは

節分・立春・旧正月は、どれも春や新年と深く関係していますが、それぞれ日付の決まり方は異なります。
節分は立春の前日、立春は太陽の動きをもとに決まり、旧正月は太陰太陽暦における正月1日です。
立春は二十四節気の一節であり、太陽黄経(見かけ上の太陽の位置)が315度となる日、また、その日から次の節気である雨水前日までの期間のことです。
毎年2月4日頃に立春を迎え、期間としては約15日間あります。
2027年の立春の期間は、2月4日(木)から2月18日(木)までの15日間です。
太陽黄経では春分の0度を起点に、90度で夏至、180度で秋分、270度で冬至となります。
立春は冬至と春分の中間にあたる頃で、冬のピークを越えて春に向かい始める時期です。
5月5日頃の立夏(春分と夏至の中間)の前日までが暦上の春です。
2月はまだまだ寒く、冬という感じがしますが、日が長くなったことや日差しが温かくなったことに春の気配を感じられますよね。
当サロンの庭では梅の花が咲き、ふきのとうが顔を出しており、春の訪れを感じざるを得ません。


立春と節分の違いと豆まきの由来

節分は本来、立春・立夏・立秋・立冬の前日のことです。
現代では立春の前日を意味することが多いですが、それは立春が旧暦で「正月節」にあたり、一年の始まりとして特に重んじられていたためです。
古くから季節の変わり目には邪気が入りやすいと考えられ、鬼や疫病を追い払うさまざまな行事が行われてきました。
その一つが「追儺」です。
追儺は中国の宮廷行事に由来し、日本でも慶雲3(706)年に行われたことが『続日本紀』に記されています。
もともと追儺は節分の行事ではなく、大晦日の夜に一年の病疫や邪気を追い払うために行われた宮中行事でした。
やがて追儺の鬼払いの風習と節分の行事が結びつき、現在の豆まきにつながっていったと考えられています。
豆まきがいつ始まったのかははっきりしませんが、室町時代には行われていたようです。
「鬼は外、福は内」と唱えながら豆を投げていたことも、『臥雲日件録』という室町時代中期のお坊さんの日記に記されています。
なぜ豆なのかは、魔滅の語呂合わせであるとか、中国の本草書に大豆には邪気や毒を払う力があると記されていたから、といった説があります。
大豆のほかにも、米、麦、粟、炭などが鬼払いの儀式に用いられたこともあったようで、五穀の中でも手に入りやすく、大きさがちょうどいい豆が適当だったのかもしれません。
豆に邪気(鬼)を払う効果があると、信じるかどうかはあなた次第。
私は純粋に豆まきが楽しいのと、「鬼は外、福は内」と口に出すことで、言霊の力で運気が良くなると信じているので今年も豆をまきます。
ちなみに豆まきに使う豆は、生の大豆ではなく炒った豆です。
まいた豆から芽が出ると縁起が悪い、「炒る=射る」で縁起が良いといわれています。
年齢の分だけ食べたり、年齢+1個を食べたりする年取り豆の風習は、地域や家庭によって異なるようです。
数え年は、生まれた時を1歳として、正月を迎えるたびに1歳を加える数え方です。
長らく数え年が使われていたことから、個人的には昔ながらの風習に合わせて数え年の分を頂くのがいいかなと思っております。
立春と旧正月との違い

旧暦の新年といえば、立春よりも旧正月を思い浮かべますよね。
実際に中国や韓国では旧正月前後に大型連休があり、日本への旅行者もたくさん来ることから、旧正月の方が目立っていると思います。
立春と旧正月は、日付の決まり方が異なります。
立春は太陽の動きをもとに決まる二十四節気の一つで、太陽黄経が315度となる日です。
一方、旧正月は太陰太陽暦における正月1日です。
太陰太陽暦では新月の日を毎月の1日とし、月の満ち欠けを基本にしながら、二十四節気を使って季節とのズレを調整します。
そのため、「立春に一番近い新月の日が旧正月」と決まっているわけではありません。
立春は旧暦で「正月節」にあたるため、旧正月と近い時期になりますが、両者の日付は一致したり前後したりします。
旧正月と立春が同じ日になることは「朔旦立春」といいます。
「朔」は新月、つまり旧暦の1日のことです。
太陽の動きで決まる立春と、月の満ち欠けを基準とする旧暦の正月1日が重なるため、朔旦立春は珍しく、古くからめでたい日とされてきました。
旧正月よりも前に立春を迎えることを「年内立春」、旧正月の後に立春を迎えることを「新年立春」といいます。
2027年の立春は2月4日(木)で、旧正月は2月6日(土)です。
2027年2月4日は旧暦12月28日であり、まだ旧暦では前年のうちに立春を迎えるため「年内立春」となります。
- 節分:2027年2月3日(水)
- 立春:2027年2月4日(木)
- 旧正月:2027年2月6日(土)